カチン州はミャンマーの最北端の州であり、最も美しい州の一つでもあり、世界の屋根、ヒマラヤ山脈の東部の地域にあります。カチンにある美しい山、谷、湖などは、絵画のような風景を提供し、山を愛する人にとっては確かにパラダイスでしょう。ミャンマー最高峰のカカボラジ山(Mt. Hkakabo Razi) (標高5,882m)もカチン州にあります。東南アジア最大の内陸湖、インドジー湖もカチン州に位置しています。カチン州の中心地はミッチーナー(Myitkyina)市、その他にバーモ(Bhamo)、モーニイン(Mohnyin)、プタオ(Putao)という重要な町があります。カチン州には、ミャンマーで最も重要な川、エーヤーワディ川の水源がある場所です。雪に覆われた山々、大河両岸の緑豊かな農地は、まるで絵葉書のような美しい風景として訪れる人の心に残ります。カチン州は、ヒスイと金の産出量が多いことでも有名です。エーヤーワディ川の両岸で、金を求めて砂利の中から金を取り出す人々の姿がよく見られます。
ミッチーナはカチン州の中心地であり、文化・宗教・民族の多様性があり、またエーヤーワディ川の岸辺にある町として魅力たっぷりの場所です。ミッチーナから車で数時間少し走ると、東南アジア最大の内陸湖であるインドージー湖(Indawgyi Lake)を訪れることができます。またエーヤーワディ川の源流となる場所、ミッソン(Myitsone)では、美しい川沿いのマーケット市が定期的に開かれています。川岸には、大きな立像と寝仏もあります。
ミッソンは、ミッチーナから北へ45キロの場所にあります。マイカ(Maykha)川とマリカ(Malika)川が合流し、エーヤーワディ川の源流点となる風光明媚な所です。約1時間ほどの道中では、ミャンマーならではの美しい景色を楽しめます。
東南アジア最大の内陸湖であるインドージー湖は、カチン州のモーニン郡(Mohnyin Township)にあります。
湖の大きさは、東西13 km、南北24 kmです。湖の周りには野生生物保護区があり、多種多様な珍しい哺乳類や鳥類が生息しています。
雪に覆われた山々を眺めること愛する人は、東ヒマラヤ山脈の裾に囲まれたユニークな町、プタオを訪問してみてはいかがでしょうか。気候は一年を通して涼しく、多くの少数民族が心暖かく、訪れる人を迎えてくれます。ここでは、多くの希少な動植物を見ることができます。
シュエ・ミツ・パゴダは、インドージー湖の西岸にある魅惑的なパゴダです。パゴダにはテラスがあり、それぞれに石像が飾られています。
カチン州には、カチン族(ジンポーJingpaw族)の人々が暮らしていますが、そのカチン族の中でも、多くの支族とサブ・グループとに細かく分かれているのが特徴です。多くは、国境の中国側とインド側に住み、ジンポー語を話し、山の斜面を利用した焼畑農業を営んでいます。
この祭りは、毎年1月の第1週に行われ、世界中のカチン族を惹きつけます。期間中に行われるマノー踊りは、ナッ信仰を起源とする踊りです。
毎年3月に8日間開催され、インドージー湖のほとりで行われます。祭りの前になると湖のほとりに幾つかの砂浜が現れ、巡礼者がパゴダにたどり着きやすくなります。地元の人々は、砂浜のうちの一つは人間のためにあり、あとの砂浜は精霊たちがパゴダを訪れるために使うと信じています。
タディンジュの祭りは、釈迦が天上で説教した後、地上に戻ったことを記念して、10月の満月の頃に、全国各地で3日間祝われます。人々は家の周りを、ろうそくと色付きのランタンで飾ります。光の祭りは、断食の終わりを告げます。