ミャンマーの東側の山岳地帯にカヤ州は位置します。東はタイとの国境があり、北はシャン州、南はカイン州と隣接しています。カヤー州の面積は11,731平方km。高地の気候は湿っており、やや暑いのに対し、低地は熱帯気候とモンスーン気候です。

カヤー州の人々はアニミズム信仰者が多く、精霊を信じています。カヤー州にはローピタ・ダム(Lawpita Dam)と呼ばれる水力発電所があります。カヤー族系のレッド・カレン族の女性は、首に真鍮の輪をつけていることで知られています。 

ロイコーの名所は、沢山のパゴダのあるティリ・ミンガラーの山です。標高120ｍに位置するこの場所からは、眼下に広がるロイコー市の街並みと、それを囲む丘陵地帯の絶景が見渡せます。別名「壊れた山」とも呼ばれ、いくつものパゴダが幾層にも分かれた岩山に建てられています。

パンペット村には、カヤン族の人々と、「首長族」と呼ばれるカヤンの女性たちが住んでいます。首長族の女性は、若い頃から真鍮の輪を着け始めるため首が長くなります。一部の女性は年をとるにつれて、小さくなった首輪を足につけたりします。やがて外された足輪は、地域の販売店で観光客用にブレスレットとして販売されます。

この湖に向かう途中で、ロイコーのエキゾチックな美しさを楽しむことができます。実は7つの湖で構成され、各湖をつなぐ細い水路があります。セブンステージ・レイクは丘のそばにあり、湖に映る景色は訪れる人に癒しと安らぎを与えてくれます。湖へは車やバスで行くことができます。

チャットグーまたは「霊の洞窟」は、神秘的な洞窟を見たい方に、別世界の体験を提供します。この場所は、外の雑音が入らず静かな場所です。石灰岩の洞窟には古い木箱があります。その昔、部族が安置した「棺」だと考えられています。地元の人々は、コウモリの糞を集め肥料として使用しています。

伝統的な機織りと、天然素材を使った染色方法を見学したい方のために、機織りセンターと、有機栽培の農園を巡るツアーがあります。機織りセンターでは、技術者と指導者が自然な色に染める方法や機織りの技術に関する興味深い説明をしてくれます。観光客は実際に生地を染めたり、カヤーのロンジー(ミャンマーで日常的に着用されている筒状の衣類)の多彩な織り方を見学したり、お土産用の織物を見ることができます。

ティセカー(Htee Se Kha)滝の近くには、10体の仏像が置かれている洞窟があります。洞窟の内部は、壮大な鍾乳石と仏像のコンビネーションが、素晴らしい景観を生み出しています。マカク・ザルもこの地域で見ることができます。洞窟のほかにも、近くの村では、地元の人々との生活体験ができます。

洞窟発見の裏には、興味深い物語があります。伝説では、地元の人の夢に基づいて洞窟が発見されたといわれています。発見以来、254体もの仏像がこの洞窟内部からで見つかりました。そして、地元の人々に健康と富を願うために15のパゴダが建てられました。